礼拝説教の要旨です(実際の音声はこちら)。
- 日時:2022年6月26日(日)
- 場所:Tokyo Multicultural Church (みんなのためのキリスト教会)
- 説教タイトル・テーマ:「主の救い」
- 聖書個所:出エジプト記14章15-31節1
導入
今日の聖書個所には、
という場面が描かれています。
この場面はひょっとしたら、クリスチャンでない人も知っているかもしれない、旧約聖書の中で最も有名な場面と言えるのではないかと思います。
今日は、その神様による驚くべき救いの御業を通して、
また、
を一緒に考えたいと思います。
神による導き
今日の聖書個所に描かれる神様の驚くべき救いの御業は、バアル・ツェフォンという場所の手前の海辺でイスラエル民族が宿営しているときに起こりました。
そこで彼らは
のを目撃します(出エジプト記14章10節)。
このときイスラエル人たちは不安と恐れに取りつかれてしまいます。
けれども、
でした。というのも、
と言えるからです(比較:出エジプト記14章1-4, 8節)。その目的は、14章4節にあるように、
でした(比較:出エジプト記7章5節)。
神による救い
なお、神様がイスラエル人をエジプトでの奴隷状態から救い出されたのは、ただ御自分の栄光を現わし、エジプト人たちが神様のことを知るようになるためだけではありません。
神様がイスラエル民族を救われたのは、
また
です(出エジプト記2章23-25節)。
のです。
です。さらに
でもあります。
その主権は、
ことの中に見て取ることができます(出エジプト記14章19-20, 21-22, 24-25節)。また、神様の絶対的な主権は、
ことにおいても認められます。
事実、少し前にみたように、神様は神様に従おうとするイスラエル人だけでなく神様に敵対していたエジプト人たちをも用いて、御自分のことを知らしめるための最高の舞台を整えました。
そして、エジプト人たちは文字通り、彼らの身をもって神様がどのようなお方かを体験した訳です(14章25, 27-28節)。
この
のに十分なものでした(14章31節)。
結論
です。
神様は重労働で嘆き苦しむイスラエル民族の叫びを聞き、モーセを通して彼らを救い出されました。
それは、神様の一方的な愛と恵みと憐れみによって、400年以上も前に彼らの先祖アブラハムと交わした約束を果たすためでした(参考:申命記7章7-8節)。
また、その
だと言えます(参考:出エジプト12章48節)。
このことから
ことが分かります。別の言い方をすれば、
だと言えます。
その神様の救いの御業はイエス様の十字架と復活によって完全に表されました。
イエス様が十字架で死んでくださったのは、私たちが神様の前に正しかったからではありません。
善い行いをたくさんしたからでもありません。
私たちがまだ罪人であったとき、つまりは、
のです。
なぜでしょうか?
それは、
です(参考:ローマの信徒への手紙5章7-8節)。
のです。
でもありました。その約束というのは
というものです(創世記22章18節)。
神様に造られた私たち人間にとって、これに勝る祝福はありません。
この
のです(参考:ガラテヤの信徒への手紙3章6-14節)。
無から天地万物を創造され、自然界のモノを意のままに操ることができる神様は
また、
だと言えます。
愛と恵みと憐れみに満ち、約束を必ず果たす誠実な神様は今現在も世の人々を救い続けておられます。
ただし、ここでいう「救い」というのは
という意味の救いです。
それは必ずしも、この世における全ての悩み苦しみから救われる(解放される)ということを意味してはいません。
むしろ聖書は、
と約束しています。
その来るべき新しい世が来るのは、
です。残念ながら、
しかし、
そのときが来るまで私たちに望まれていることは、
です。
そのためにはまず
必要があります。
人それぞれに神様・イエス様の愛の感じ方は異なると思います。
それがどのようなものであれ、
そして、
まだ神様・イエス様の愛を感じたことが無い方、神様・イエス様のことが良く分からないという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は、
あなたが今、ここで、この語り掛けを聞いているのは決して偶然ではありません。
それは、神様が
です。その絆を修復するため、
のです。
その決断はあなた自身の手に委ねられています。
参考文献および注釈
- Alexander, T. Desmond. Exodus. Apollos Old Testament Commentary. London: IVP, 2017.
- Enns, Peter. Exodus. The NIV Application Commentary. Grand Rapids, Mich.: Zondervan Publishing House, 2000.
- Stuart, Douglas K. Exodus. The New American Commentary. Nashville, Tenn.: Holman Reference, 2006.