聖書は信頼できる書物か?①―聖書の概要:構成と内容(5W1H)―


さて、ここで問題です。

4億3000万

という数字。一体、何を表していると思いますか?

といきなり聞かれても分かるはずはありませんね。失礼しました。正解はというと、

漫画「ONE PIECE」の世界における総発行部数

だそうです(2017年10月現在:国内3億6000万部、海外7000万部)。1 ちなみに、この作品は「一人の作家が描いたコミック累計発行部数」でギネス世界記録にも登録されるほどの人気作品ですので、読んだことがある方も多いはず。2

それでは、

50億(以上)

というのは、何の数字だと思いますか?

まあ、この記事に取り上げるくらいですから、答えは簡単(?)ですよね。そう、正解は、

キリスト教の「聖書」の全世界の総発行部数の推計

です。なお、こちらは「ベストセラー書籍:ノンフィクション部門(Best-selling book of non-fiction)」でギネス世界記録となっています。3

2017年における世界人口が約76億人ということを考えると、4 単純計算で、ほぼ全世界の人が一冊は聖書をもっていることになります(もちろん現実には私のように一人で10冊近く持っている人間もいますから、まずあり得ない話。あくまでも単純計算です)。

いずれにしても、日本も含め世界中で非常にたくさんの人が、その存在を見知っているであろう書物。それが聖書であるのは間違いありません。

でも、素朴に

一体、なぜそんなに聖書が売れているのだろう?

と思われると思います。その一つの答えは、単純に、

キリスト教を信じる人が多いから。

実際、2015年の時点でキリスト教を信じる人の数は世界で約23億人と言われ、イスラム教の約18億人、「無宗教(unaffiliated;中国の共産主義を含む)」の約12億人、ヒンズー教の約11億人、仏教の約5億人を大きく引き離しています。5

さらに、

キリスト教(特にプロテスタント)は、一部の聖職者だけでなく各自が聖典である聖書を読んで学ぶことを勧めてきました。

ですから、聖書は沢山の言語に翻訳されていますし、多くの印刷物が出回っているという訳です。6

それにしても、です。

なぜそんなにたくさんの人がキリスト教、ひいては聖書に書かれている話を信じているのでしょうか?
聖書の内容はそれほどまでに信頼に足るものなのか?

そもそものところ、

聖書には一体どんなことが書いてあるんだ?

という疑問が湧いてくると思います。という訳で、

今回のテーマは「聖書は信頼できる書物か?」

そして、内容を以下の三つに分け、三回シリーズで考えていきます。

  1. 聖書の概要:構成と内容(5W1H)
  2. 聖書の信憑性:原本保存の精度(写本の信頼性)
  3. 聖書の信憑性:歴史的・考古学的整合性

一回目となる今回は「1. 聖書の概要:構成と内容(5W1H)」、即ち、聖書の「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように書いた)」について。

残りの二つについては、下記をご覧ください。

聖書は信頼できる書物か?②―聖書の信憑性:原本保存の精度(写本の信頼性)―
「聖書は信頼できる書物か」について考える三部作シリーズの二つ目。2000-3000年ほど前に書かれた「古典」としての聖書。その内容は、他の古典作品と比べて、どれほど正確に今日まで伝えられているのか、信頼に足るものか。聖書の信憑性に迫ります。
聖書は信頼できる書物か?③―聖書の信憑性:歴史的・考古学的整合性―
「聖書は信頼できる書物か」について考える三部作シリーズの三つ目。聖書の歴史的・考古学的信憑性を考えるにあたり、「歴史」とは何か(歴史の性質、歴史との接し方)から考えます。聖書の読み方(聖書を読む時の注意点)にもつながる内容です。

今回の話の流れは以下の通りになります。

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聖書のWhat-How:聖書には何がどのように書かれているのか

聖書の中身(What)

ご存知の方は多いと思いますが、「聖書」は英語ではBibleもしくはHoly Bibleと言います。日本語でも「―のバイブル」といった表現でなじみがあると思います。

さて、このBibleという言葉、元々はラテン語のbibliaが由来だそうで、そのラテン語も元をたどるとギリシャ語のta bibliaからきているそうです。そして、このギリシャ語の意味はというと英語でthe books(強いて訳すと『文書集』)。ポイントは単数形のthe book(一冊の書物)ではなく、複数形のthe books(複数の書物の集合体)となっているところ。7

要するに、「聖書」というのは、

いわゆる一冊の書物ではなく複数の書物が集まった集合体、つまりは文書集

と呼べるものであるということ。

ん?どういうこと?

と思われるかもしれません。が、大抵、書物というのは一人の作者によって書かれます。しかし、聖書は一人の人によってではなく、複数の人によって書かれているのです。しかも、その中に収められている書物が書かれた年代は、モノによっては千年以上の隔たりがあるのです。

身近なところでいうと、小中学校などで一度は必ず作ったであろう「~記念文集」のようなものです。文集の場合、その中に収められている文章が書かれた年代はもちろん同じですが、異なる作者が書いた複数の文章が一冊の本(文書集)としてまとめられています。

このような感じで、キリスト教(プロテスタント)の聖書には全部で

66冊の書物

が収められています。

その中でも

イエスが生まれる前に書かれたユダヤ教の聖典を旧約聖書

と呼びます。 8旧約聖書の中には39冊の書物が入っています。9

そして、

イエスが死んだ後に書かれた残りの書物をまとめて新約聖書

と呼び、全部で27冊の書物から成り立っています。10

ここで注意して頂きたいのは、

「旧約」と「新約」という言葉の意味。

私はその昔、クリスチャンになる前ですが、「キュウヤク」聖書、「シンヤク」聖書と言われて、聖書には古い訳と新しい訳があるのかと思っていました。旧訳聖書と新訳聖書という具合に…。

しかし、良く見ると漢字が異なっているのに気づかれると思います。旧「訳」・新「訳」ではなく旧・新となっています。

この言葉の意味するところは、英語表記の方が分かりやすいと思います。英語では、

旧約聖書をThe Old Testament
新約聖書をThe New Testament

と書きます。ここでTestamentというのは「契約」を意味する言葉。つまり、

「古い契約」にまつわる文書集を「旧約聖書」
「新しい契約」の基礎をなす文書集を「新約聖書」

と呼んでいるのです。11

では、ここで問題となっている「契約」というのは何かというと、

神と人とが結んだ契約(covenant)

のこと。12その内容の大枠は新旧共に同じで、

神が人々の神となり、人々が神の民となる

というもの(参照:出エジプト記6章2-8節、エレミヤ書31章33節)。


Moses with the Ten Commandments By Rembrandt - The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH., Public Domain, Link

えっ、でも、契約の内容が(大枠)同じなら一つだけでいいんじゃない?

と思われると思います。確かに、内容が同じならわざわざ二つ契約を結ばなくても良さそうなものです。が、しかし、一つの目の契約は、イスラエルの民の契約不履行(神に従わなかったこと)」によって、破棄されてしまったと聖書は語るのです(参照:へブル人への手紙8章7-9節)。

本来なら、もうそこで人間に見切りをつけてしまっても良さそうなものですが、そうできないのが愛なる神。初めの(古い)契約を破棄する代わりに、今度は「よりすぐれた契約」を結ぼうとされたという訳です。

そして、その新しく優れた契約の仲介者として立てられたのが他ならぬイエスなのです(参照:へブル人への手紙8章6節)。

と、これ以上は話が込み入ってくるのでここには書きませんが、イエスの登場を境として、聖書が旧約聖書と新約聖書の二つに分かれるのは何となく理解して頂けたと思います。13

さて、かなり大雑把な表現を使うと、聖書は神と人との間の(新旧二つの)「契約」(関係) について書いていると言うことが分かった訳です。

しかし、これだと分かったような分からないような感じを受けますので、もう少し踏み込んでみると、聖書は神が人を救う物語について書いていると言えるでしょう。14

その神の救いの物語の非常に大まかな流れは以下のようになります。15

  1. 神が人も含めた天地万物を造った
  2. しかし、人が神に従わなかったため、様々な問題が発生した
  3. その問題の根本解決(救い)として、神の子イエスが地上に来て十字架にかかり、16死んで復活し、17天に昇った。
  4. イエスが再びやって来て、全てを正しく裁き、新しい天地が創造され、神の計画が完全に果たされる

なお、少し専門的になりますが、先ほどの「神と人との間の契約」と「神が人を救う物語」との関係は以下のように表せます。18

  • 神が(憐れみによって)人と契約を結ぶ  = 神が人の救い主となる
  • (新しい)契約の仲介者がイエス  = 救いの橋渡し役がイエス
  • 契約の根底にあるのは神の恵み  = 救いを可能にするのは神の恵み
  • 契約を結ぶ民(神の民イスラエル)  = 救いを受け継ぐ人々(神の教会)

聖書の記述形式(How)

では、聖書はどのようにして(どのような様式、言語で)書かれたのでしょうか?

結論から言ってしまうと、

非常にたくさんの文学様式(ジャンル)によって、旧約聖書の大部分は元々はヘブライ語(若干部分はアラム語)で、19新約聖書は全てギリシャ語で書かれています。

どれくらいたくさんの文学様式(ジャンル)があるかというのは、学者によっても分け方が異なりますが、例えば以下のようなジャンルがあります。20

  1. 物語(narrative) :英雄物語、預言者談、喜劇、遺訓など
  2. 法令(law)
  3. 詩歌(poetry) :祈り、歌、礼拝式文など
  4. 預言(prophecy) :災いや救いの預言に関する哀歌、讃美歌、礼拝式文など
  5. 知恵文学(wisdom) :格言、教訓など
  6. 福音書(the Gospels)
  7. 書簡(手紙) (epistle)
  8. 黙示文学(apocalypse)

この中で聖書の大部分を占めるのが物語形式です。21

ここで一つ大事なこと。

聖書がこれだけたくさんの文学様式によって書かれているいうことは、です。

聖書を適当に広げて、その中に書かれている内容を画一的な方法(毎回同じやり方)で理解できるとは限らない(理解しようとしてはいけない)

ことが分かると思います。

例えば、

ある人物を中心とした物語が書いてある箇所とある人物の人生をの調べにのせて歌っている箇所とでは、その読み方(理解の仕方)が異なるであろうということ。

なぜかというと、物語と詩歌に用いられている文学的手法が異なるから。

日本文学において、「小説」を読む時と「短歌・俳句」を読む時には、その読み方(理解の仕方)が異なるのと同じです。

つまり、

聖書が書かれてある「ジャンル」を理解し、ジャンルに応じた読み方をすることが非常に大事

と言えます。22

聖書のWho-When-Where:聖書は誰がいつどこで書いたのか

主にヘブライ語(旧約聖書)とギリシャ語(新約聖書)という二つの言語を用いて、非常に多様な文学様式(ジャンル)によって、神が人を救う物語を描いた聖書。

では、この聖書は一体誰が、いつ、どこで書いたのでしょうか?

こちらも結論から言ってしまうと、残念ながら、

(私たちが望むほど)はっきりとは分からない

というのが実情です。

えっ、そうなの?

と思わず言ってしまいたくなります。が、聖書の中に収められている66冊の書物は、一番新しいものでも紀元100年ごろ (日本では弥生時代)に書かれたと言われていますから、明らかに古典に分類されるとても古い書物です。

従って、21世紀に生きる私たちが望むような精度で、聖書の作者や作成年などを突き止めるというのは、そもそものところ、非常に難しい問題なのです。

参考までに、日本に現存する最古の書物は「法華義疏(ぎしょ)」というもので、紀元615年に聖徳太子によって書かれたとされているそうです。が、この書物の作者や作成年については、学者の間で意見が分かれているようですので、「(私たちが望むほど)はっきりとは分からない」というのが実情のようです。23


Saint Paul Writing His Epistles By Valentin de Boulogne - Blaffer Foundation Collection, Houston, TX, Public Domain, Link

ですから、ここではあまり深くは追求せず、次のような非常にアバウトな言い方に留めておきます。

聖書の中に収められている66冊の書物は、たくさんの人の手によって、数百年の歳月をかけ、紀元100年ごろより前に、主に近東地方(バルカン諸国・トルコ・シリア・エジプトなど)で書かれた。24

聖書のWhy:聖書はなぜ書かれたのか

これまでざっくりとですが、聖書の中身(What)、記述形式(How)、作者(Who)、作成年代(When)・地域(Where)についてみてきました。

ここでは「なぜ聖書が書かれたのか?」、聖書のWhyについて考えます。

が、その前に、一言いっておくべきことがあります。

これまでみてきたように、聖書は一人の作者によって書かれた書物ではなく、作者も違えば作成年代・地域も異なる66冊もの書物が後世になって一つにまとめられた文書集です。

裏を返せば、これら66冊の書物は、今日の私たちの手元にある「聖書」もしくは「旧約聖書」、「新約聖書」という形(文書集)に収められることを想定して書かれたものではありません。

言うなれば、66冊の書物は元々、それぞれの書物の作者が、当時の社会的・文化的・宗教的背景の中にあって、それぞれに何らかの意図・目的(想定する読者に伝えようとするメッセージ)をもって書いたものなのです。

えっ、ということは、文書集としての「聖書」が書かれた理由なんて特にないんじゃないの!?

と思われる鋭い読者の方。ご心配なく(?)。

実は、文書集としての聖書が書かれた理由もちゃんとあるのです。そして、ある意味、それこそが聖書の聖書たる所以とも言えるでしょう。以下に詳しく説明します。

確かに、66冊の書物はたくさんの人の手によって書かれています。しかし、それらの書物は「神の霊感」によって書かれていると聖書は語ります(テモテへの手紙第二3章16節)。

また、聖書に記されている預言(神から与えらえた・預かった言葉)については、次のようにも書かれています。

預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。【ペテロの手紙 第二 1章21節】

出典:新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』(いのちのことば社、2017年)〈新〉474頁

要するに、

聖書に収められている66冊の書物の作者は、究極的に神御自身

だと言っていることになります。

それ故に聖書は「神のことば」とも呼ばれることがあります。

今回の記事の始めの方で聖書の中身について紹介したとき、聖書は神が人を救う物語について書いていると言いました。しかし、皆さんの中には

作者も違えば書いた年代も場所も違う66冊の書物の集合体が、一つのテーマ・物語について書いていると言えるはずがないじゃないか!?

と疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれません。確かに、普通一般に考えれば、まずあり得ない話です。しかも聖書(66冊の書物)は、これまでみてきたように、

幅広い年代・地域に渡って、たくさんの人の手により、様々な文学様式で書かれている

のですから、常識的に考えて、その中に統一的なテーマを見出すのはまず不可能でしょう。

が、しかし、です。

もしも、66冊の書物全てに、

普通一般の常識では考えられない不思議な力、超自然的な存在(神の霊感!?)の働きかけ

があったとするならば

それらの書物の集合体である聖書が一つのテーマ・物語について書いてあるとしても、それほど不思議なことではありません

この多様性の中に潜む(神の霊感によってもたらされた)統一性の中に、聖書を信頼できる書物とする理由を見て取れるかもしれません。

では、究極的な意味で、

天地万物の創造主なる神が聖書を書いた理由とは一体何でしょうか?

それは、第一義的に、

神のこと(神がどのようなお方で、何をした・するお方か)を人にはっきりと知らしめるため

そして、そのことを通して、

人が神を実感・体感し、神との本来あるべき関係に戻るため(救い)

だと言えます。25


The Return of the Prodigal Son By Rembrandt - 5QFIEhic3owZ-A at Google Cultural Institute, zoom level maximum, Public Domain, Link

まとめ

今回は「聖書は信頼できる書物か?」シリーズ三部作の第一弾として、「1. 聖書の概要:構成と内容(5W1H)」をみてきました。分かったことは以下の通り。

  • 聖書の中身(What):66冊の異なる書物(旧約聖書と新約聖書にそれぞれ39冊と27冊の書物)で構成された、神が人を救う物語
  • 聖書の記述形式(How):たくさんの異なるジャンル(物語、法令、詩歌、預言、書簡など)
  • 聖書の作者(Who):たくさんの異なる人々(究極的には創造主なる神ただ一人)
  • 聖書の作成年(When):数百年に渡って、紀元100年頃よりも前
  • 聖書の作成地域(where):主に近東地方(バルカン諸国・トルコ・シリア・エジプトなど)
  • 聖書の作成理由(Why):神のことを人に知らしめ、神と人との関係を回復する(救い)ため

以上のことから、聖書は多様性に富んだ書物であろうことが分かります。

書かれた時代や地域、作者や様式も異なった66冊の書物が集められた文書集。それが聖書、なのにもかかわらず、

その中に一つの統一的なテーマ(神が人を救う物語)を見出すことができる。

そこに超自然的な神の業(霊感)を認めるかどうか、

それはあなた次第です。

次回は下記の記事で「2.聖書の信憑性:原本保存の精度(写本の信頼性)」について扱います。

聖書は信頼できる書物か?②―聖書の信憑性:原本保存の精度(写本の信頼性)―
「聖書は信頼できる書物か」について考える三部作シリーズの二つ目。2000-3000年ほど前に書かれた「古典」としての聖書。その内容は、他の古典作品と比べて、どれほど正確に今日まで伝えられているのか、信頼に足るものか。聖書の信憑性に迫ります。

参考文献および注釈

  1. “「ONE PIECE」累計発行部数4億3000万部突破!ルフィと同じ5億も視野に,” コミックナタリー, accessed January 24, 2018, https://natalie.mu/comic/news/252971.
  2. “Japanese Manga One Piece Sets Record for Most Printed Comic Series by One Author Ever,” Guinness World Records, last modified June 26, 2015, accessed January 24, 2018, http://www.guinnessworldrecords.com/news/2015/6/japanese-manga-%E2%80%9Cone-piece%E2%80%9D-is-most-printed-comic-series-by-one-author-ever-385868.
  3. “Best-selling book of non-fiction,” Guinness World Records, accessed January 24, 2018, http://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/best-selling-book-of-non-fiction; 宗教・思想関連書籍の発行部数では、この他に中国の「毛主席語録」が9億部(65億部とも)、イスラム教の「コーラン」が8億部、エホバの証人の「神はわたしたちに何を求めていますか」が2億部、モルモン教の「モルモン書」が1億2000万部とされているようです。“ベストセラー本の一覧,” Wikipedia, December 21, 2017, accessed January 24, 2018, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7&oldid=66695393.
  4. “WPP2017_DataBooklet.Pdf,” accessed January 24, 2018, https://esa.un.org/unpd/wpp/Publications/Files/WPP2017_DataBooklet.pdf.
  5. Conrad Hackett and David McClendon, “Christians Remain World’s Largest Religious Group, but They Are Declining in Europe,” Pew Research Center, April 5, 2017, accessed January 24, 2018, http://www.pewresearch.org/fact-tank/2017/04/05/christians-remain-worlds-largest-religious-group-but-they-are-declining-in-europe/.
  6. 全世界には約7000の言語があると言われ、2017年10月現在、聖書が訳されている言語の数は、そのほぼ半分にあたる3312。“Scripture Access Statistics,” Wycliffe Global Alliance, accessed January 24, 2018, http://www.wycliffe.net/statistics.
  7. 詳しくは下記を参照。F. C. Fensham, “COVENANT, ALLIANCE,” ed. D. R. W. Wood et al., New Bible Dictionary (Leicester, England ; Downers Grove, Ill: InterVarsity Press, December 1996), 135.
  8. 「旧約聖書」という呼称はキリスト教が用いる呼び方で、ユダヤ教では「タナク(Tanakh)」と呼ばれます。中立(学問)的な立場では「ヘブライ語聖書」と呼ぶのが良いかもしれません。E. Ulrich, “HEBREW BIBLE,” ed. Craig A. Evans and Stanley E. Porter, Dictionary of New Testament Background (Leicester, England; Downers Grove, Ill: InterVarsity Pr, 2000), 452.
  9. 39冊の書物の名称と並び順については、例えば下記を参照。大貫隆『聖書の読み方』(東京: 岩波書店, 2010年)35, 98–99頁; “旧約聖書,” Wikipedia, January 8, 2018, accessed January 27, 2018, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%97%A7%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8&oldid=66902867.
  10. 27冊の書物の名前と並び順については、例えば下記を参照。大貫『聖書の読み方』36頁; “新約聖書,” Wikipedia, October 16, 2017, accessed January 27, 2018, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%96%B0%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8&oldid=65953404.
  11. 二つの「契約」の関係および「旧約聖書」「新約聖書」という言葉の成り立ちについては下記を参照。F. F. Bruce, “BIBLE,” ed. D. R. W. Wood et al., New Bible Dictionary (Leicester, England ; Downers Grove, Ill: InterVarsity Press, December 1996), 136.
  12. 一般的に「契約」と聞くと、法律用語でもあることから、何となくドライな(感情の入り込む余地のない)感じを受けます。しかし、(旧約)聖書で神と人との「契約」(関係)について語られるときには、「愛」、「結束」、「友好関係」、「平和」、「繁栄」といった言葉も用いられていて、契約に基づいた神と人との非常に強い結びつきを示唆しています。Fensham, “COVENANT, ALLIANCE,” 234.
  13. 詳細は下記を参照。P. A. Lillback, “COVENANT,” ed. David F. Wright, Sinclair B. Ferguson, and J. I. Packer, New Dictionary of Theology (Downers Grove, Ill.: IVP Academic, February 1988), 173–174.
  14. 「神が人を救う物語」というのは聖書全体の大枠(統一的なテーマ)に関するもので、聖書内の個々の書物はそれぞれに異なった強調点やテーマをもちます。聖書の統一性と多様性に関しては、例えば下記を参照。C. L. Blomberg, “The Unity and Diversity of Scripture,” ed. T. D. Alexander and B. S. Rosner, New Dictionary of Biblical Theology (Downers Grove, Ill.; Leicester, UK: InterVarsity, 2000).
  15. 詳細は下記を参照。Gordon D. Fee and Douglas K. Stuart, How to Read the Bible Book by Book: A Guided Tour (Grand Rapids, Mich.: Zondervan, 2002), 14–20.
  16. イエスの十字架刑については下記の記事を参照ください。「イエス・キリストはなぜ死んだのか?①―死刑(十字架刑)の方法とその死因―」「イエス・キリストはなぜ死んだのか?②―十字架の政治的・ユダヤ教的理由―」「イエス・キリストはなぜ死んだのか?③―十字架のキリスト教的理由・意味―」
  17. イエスの復活については下記の記事を参照ください。「死んだイエス・キリストはよみがえった(復活した)のか?①―復活の特徴・性質―」死んだイエス・キリストはよみがえった(復活した)のか?②―復活の証拠(前編)―」「死んだイエス・キリストはよみがえった(復活した)のか?③―復活の証拠(後編)―「イエス・キリストはなぜよみがえった(復活した)のか―イエス復活の意味ー」
  18. 詳細は下記を参照。Bruce, “BIBLE,” 137–138.
  19. アラム語で書かれているのはエズラ記4章8節―6章8節と7章12節-26節、ダニエル書2章4節―7章28節。
  20. それぞれのジャンルとジャンル別の解釈(読み方)の違いについて、詳細は下記を参照。William W. Klein et al., Introduction to Biblical Interpretation, Revised Edition, Revised & Updated. (Nashville, Tenn.: Thomas Nelson, 2004), 323–450.
  21. 聖書全体の約4分の3を占める旧約聖書の40%超が物語形式と言われます。また、新約聖書のほぼ半分を占める福音書と使徒の働きも、その多くは物語形式で記されています。Gordon D. Fee and Douglas K. Stuart, How to Read the Bible for All It’s Worth, vol. 3d ed. (Grand Rapids, Mich.: Zondervan, 2003), 93.
  22. 聖書の読み方については、下記の記事を参照ください。「聖書に読み方はある?読む時の注意点は?①ー古典としての聖書ー」「聖書に読み方はある?読む時の注意点は?②ー文学としての聖書ー」「聖書に読み方はある?読む時の注意点は?③ー聖典としての聖書ー」
  23. 詳細は下記を参照。“三経義疏,” Wikipedia, September 17, 2017, accessed January 23, 2018, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%89%E7%B5%8C%E7%BE%A9%E7%96%8F&oldid=65560786.
  24. 「これではとても満足できない!」と言われる方は、旧約聖書内の書物に関しては、例えば下記を参照。Tremper Longman III and Raymond B. Dillard, An Introduction to the Old Testament, 2nd edition. (Grand Rapids, Mich.: Zondervan, 2006); 新約聖書内の書物に関しては、例えば下記を参照。D. A. Carson and Douglas J. Moo, An Introduction to the New Testament, 2nd edition. (Grand Rapids, Mich.: Zondervan, 2005).
  25. 詳細は下記を参照。J. I. Packer, “REVELATION,” ed. D. R. W. Wood et al., New Bible Dictionary (Leicester, England ; Downers Grove, Ill: InterVarsity Press, December 1996), 1014; R. W. Yarbrough, “REVELATION,” ed. T. D. Alexander and B. S. Rosner, New Dictionary of Biblical Theology (Downers Grove, Ill.; Leicester, UK: InterVarsity, 2000), 737.
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